監督:ジェラルド・バレット、主演:クロエ・グレース・モレッツ
☆☆☆
以前から気になっていた「彼女が目覚めるその日まで」を観てきました。この映画を鑑賞する一番の理由はクロエ・グレース・モレッツが出演しているからなんですが、それだけではありません。
彼女が演じる役柄は原因不明の難病を患っているということ、しかも実話を基にした作品とのことで内容が気になりました。しかも、予告を観た際、クロエちゃんの迫真の演技にかなり惹かれてしまいました。
というわけで、何ヶ月も待ってようやく観に行けた映画、この感想を述べていきたいと思います。
「彼女が目覚めるその日まで」のあらすじ
あこがれだったニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナ・キャハラン(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は自分の記事が、いつか1面を飾ることを夢見ていた。
プライベートでは、ミュージシャンのスティーヴンと付き合っていて、すでに両親にも紹介済み。
仕事もプライベートも順風満帆。
ところが、大事な仕事を任されたときに、失敗ばかりしてしまうのだった。
それどころか、そのうち幻覚や幻聴に悩まされ、最後には激しい痙攣を起こしてしまう。
結局、病院に入院することになったのだが、検査の結果は異常なし。
担当医たちは、原因不明の病気になすすべもなく、精神科へ転院することをすすめる。
しかし、その診断に不服な両親はあきらめず、医者たちにプレッシャーをかけながら、再度しっかりと検査をしてもらうようにお願いをする。
そしてついに、彼女の病名はあきらかになったのだった・・・。
感想(ネタバレあり)
実話が基になっているこの話ですが、彼女の病名は「抗NMDA受容体脳炎」。日本でも年間1000人ほどが発症しているそうです。
「彼女が目覚めるその日まで」の公式HPに、この病気の説明が書いてあるので引用します。
主な症状は、感情がコントロールできなくなり、幸福と絶望を行き来し、周りの人々に人間性が崩壊したかのような毒舌を吐く。やがて昏睡に陥りそのまま死に至ることもあるという。大ヒット映画『エクソシスト』の悪魔にとりつかれた少女リーガンを思い出してほしい。彼女のモデルになった実在の少年は、実はこの病の典型的な症例だったと詩的されている。
この文章ではあまり想像できないかもしれませんが、確かに「人間性が崩壊したような毒舌」を映画の中でスザンナが吐いていました。
頭がおかしくなってしまったとしか思えない、行動や言動。家族にむかって罵倒に次ぐ罵倒。言ってはいけないようなことまで平気で言います。
そして、激しい痙攣。
見ていて痛々しかったです。それだけに
これを演じたクロエ・グレース・モレッツの迫真の演技がすごかった。
というのが、この映画を観終わったときに思ったことです。
会社で病気の症状が出たときの迫力。本当の病気のような激しい痙攣。だんだん、何もできなくなっていくときの様子。本気で心配になってしまいました。
また、最後まであきらめず彼女を支えた家族と彼女の恋人、そして病院の先生たち。泣けてきました。
最後に彼女は奇跡の復活を遂げますが、会社の人たち、家族、そして恋人、まわりのみんなが彼女を祝福し、励まします。
こういう終わり方はけっこう好きで、かなり心が温まりました。
いい映画だなぁと思います。
まとめ
ほとんど、クロエ・グレース・モレッツが出演するというだけで観に行った映画でしたが、とてもよかったです。
彼女の演技ももちろんですが、天使のような笑顔に癒やされます。
そしてハッピーエンドというところがまたよかったところ。観に行ってよかった映画です。