人種差別映画「デトロイト」を観て思ったこと

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監督:キャスリン・ビグロー

出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー他

 

☆☆☆

 

ポスターでは「アカデミー賞最有力」とありながらも、ノミネートされなかった「デトロイト」。

 

実際、おもしろいのだろうか?

 

そんな心配も必要ありませんでした。この映画、最後まで目が離せません。

 

おもしろいっていうのは語弊があって、もっとちがう言い方が適切でしょうが。

 

ともかく、この映画は観たほうがいい、そう言えます。

 

では、この映画のあらすじと、映画を観て思ったことを述べていくことにします。

 

 

デトロイト」のあらすじ

 

場所はアメリカ、デトロイト。1967年に、権力や社会に対する黒人たちの不満が噴出し、史上最大級の暴動が起こった。

 

ここは本当にアメリカなのかと思うような、修羅場と化したデトロイト

 

暴動発生から3日目の夜、黒人客たちでにぎわうアルジェ・モーテルで銃声が響く。

 

それを聞いて、デトロイト市警、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵等が、ピストルの捜索、押収のためモーテルに駆けつける。

 

そして、白人警官が、宿泊客たちを脅迫し、自白を強要する不当な強制尋問を展開していく。誰が銃を持っていたのかがわかるまで、警官たちはそれを続けるつもりだ。

 

やがて、それは「死のゲーム」へと発展し、大きな悲劇を生むのであった・・・。

 

 

この映画を観て思ったこと

 

正直、この映画を観たあと、ものすごく胸糞悪い気分になりました。

 

ただ、それでも、みんなこの映画を観たほうがいい、そう思います。

 

実はこの映画は実話を基にした作品。

 

こちらに事件の概要があります→アルジェ・モーテル事件 - Wikipedia

 

1967年ということから時代背景を考えると、まだ人種差別が残っていた頃です。

 

白人警官が、現場に居合わせた黒人たちに人権を無視した尋問を執拗に続け、何人かは殺してしまいます。

 

まるで虫けらを殺すように。

 

そうです。この白人たちは、黒人を人間とは思っていないからこんなことができたのです。

 

テレビゲームで敵を倒すように、多少楽しみながら黒人たちにひどいことを繰り返すのでした。

 

私がまず感じたことは、先に述べた「胸糞悪い気分」だということ。

 

そして、この時代のアメリカに生まれなくてラッキーだったと思いました。

 

肌の色が黒かろうと、白かろうと、あるいは黄色であろうと、人間であることには代わりはない。

 

肌の色で人種の優劣を決めるという、妄想がかった勘違いは現代社会でも行われているようです。

 

そういう人たちは、はっきり言って愚かな奴だとしか言いようがありません。おそらく大昔に誰かが「白人は優れている」と言ったことを、鵜呑みにし信じたのでしょうが、そんなやつは、ただの馬鹿なやつです。

 

肌の色で優劣が決まるわけがないじゃないですか。そんなのは白人が夢見たただの幻想にちがいない。

 

自分たちより下の人種をつくることによる優越感を得たいだけなのです。そんな場所に生まれなくてラッキーだった。

 

そして、そんな妄想を抱いたアルジェ・モーテル事件に居合わせた白人警官たち。こいつらは本当に胸糞悪い。

 

ただ、下手をすると、私たちもこの白人警官と同じ立場に立ってしまいかねないことがあります。

 

人種差別ではありませんが、自分たちの住んでいる社会の中で、我々は優劣をつけている可能性があります。

 

学歴による差別、地域による差別、家柄による差別、家庭環境による差別、障害を持つ方への差別、性による差別。

 

他にもあるかもしれません。

 

でも、私は思います。人間は人種に関わらず誰もが優劣をつけたがっていると。

 

だからこそ、こういう映画を見て、自分を戒めなければいけない。

 

他所の国で起こったことではありますが、いつ自分の国で、自分の職場で、自分の近所で、こういうことが起こるかもしれません。

 

そんなとき、私は、正しい判断ができるだろうか。いや、人間として正しい判断をしなければならない、そう思います。

 

デトロイト」という映画は、本当にひどい作品でした。でも、こういうことを考えることができるいい機会になり、ラッキーだったと思います。